私たち人間の多くは、わずか3%の脳しか使っていないといわれています。しかも、その大半が左脳であり、右脳はほとんど使われていません。ところが、右脳はすばらしい才能の源であり、小さな子供たちは、その右脳を自由に使いこなす頭の働きを持っているのです。
左脳と右脳では、脳の働きはまったく異なります。たとえば、
左脳は思考・言語・超低速・ストレス
思考
文字や言葉などをじっくりと認識・理解して、ゆっくり学習する意識脳。
言語
意識的で、言語による知識の理解、分析を行い、理論的に情報処理をします。
超低速
処理速度は遅く、その容量も大きくないため、新しい記録が増えると、上書きされてしまいます。
右脳はひらめき・イメージ・超高速・大量・リラックス
ひらめき
実物が見えなくても見える、音を聞かなくても聞こえるなどの、身体の器官によらない五感があります。
イメージ
受け取った情報を映像に変えて見る、また、思いどおりに映像を頭の中に描くことができます。
超高速・大量
超高速自動処理機能を持ち、大量のものを一瞬のうちに記憶します。
リラックス
ゆったりと余計な力が入っていないときや、集中しているときに活発に発達します。
0歳から3歳までの幼児期は、右脳が優位な状態にあり、どの子もイメージ的思考を無意識に働かせています。しかし、3歳前後で頭の働きが右脳優位から左脳優位に切り替わり、意識的に言語で思考する能力が高まります。さらに学校の授業は、左脳に知識を詰め込む授業形態のため、子供の脳は否応なく左脳編重になってしまいます。しかし、幼いうちから適切な働きを行えば、右脳と左脳の力を最大限引き出すことが可能になります。
エジソンやアインシュタインなど、天才と呼ばれる人たちは、共通して生涯右脳を優位に保っていたことがわかっています。そのため、言語的能力で評価する学校の授業形態には馴染めず、成績は悪かったということが多いのです。
イメージが上手にできるようになると、創造性が抜群になります。音楽コンクールや絵画コンクールなどに軽く入選し、あるいはグランプリをとったりします。イメージで難しい計算をしたり、物事をイメージで記憶したりすることも簡単にできるのです。
小さな子供にカードをフラッシュして見せるのは、知識を与えることが第一の目的ではありません。右脳の能力を開くための特別な方法なのです。
できるだけ高速でカードをフラッシュすると、低速脳の左脳は対応できずに、超高速脳の右脳が動き出します。
右脳教育のいちばんの目的は「子供の心を育てること」です。左脳はストレス脳、右脳はリラックス脳です。ストレスを与えながらの子育てでは、親の愛が伝わらず、右脳はうまく機能しません。親の愛情が十分に伝わり、親と子の一体感を深めることができれば、子供は右脳に秘められたすばらしい能力を示すようになり、その結果、学習が非常に容易になるのです。
おもちゃは、ただの子供の遊び道具だと思ってはいけません。おもちゃで遊ぶことには、手先から脳へと刺激を与え、発語を促すなど、知能を高める効果や、創造力・イメージ力など、子供が本来持っているさまざまな能力を引き出す効果があります。
おもちゃは、子供の成長発達にとても大切な意味を持っています。おもちゃを通して、いろいろなことを学んでいきます。おもちゃを与えられると、子供は、五感のすべてを使って、おもちゃに取り組みます。たとえば、赤ちゃんにガラガラを持たせると「見る」「掘って音を楽しむ」「しゃぶって質感を確かめる」などして、五感に良い刺激が与えられます。おもちゃは、情報や運動機能、感覚、社会性、知識など、あらゆる面で子供の成長を支える教材なのです。
手は「第二の脳」と呼ばれ、人間の体の中で、いちばん感覚器が集まっているところです。手先の訓練は、手先が器用になるだけでなく、脳を活性化させ、子供の成長を大きく助ける、大切な取り組みです。手先の訓練をするときは、できるだけ右手、左手の両方をバランス良く使われるようにしましょう。利き手だけの発達を促すのは、片方の脳しか使わない、効率の悪い頭脳の使わせ方、手の使い方になります。
言葉の発達の遅い子供の多くは、手先の器用さが十分に発達していません。親指、人差し指、中指の三指でつまむ段階で、つまずいてしまっているのです。三指を使って、この「つまむ」という動作ができるようになると、発語が聞かれるようになります。手の動きの発達と対話能力の獲得は、このように非常に密接につながっているのです。
小学生でも、言葉の遅れのある子供は、親指と人差し指の発達が遅れています。小さなころから、つまむ、回す、押す、引っ張る、差し込むなど、いろいろな手先の取り組みをさせることが、知能の成長を助け、同時に言葉の成長を助けることになります。
子供が就学前に身につけておきたい基本的な概念があります。それは、「色」「形」「大小」「数」「量」「空間認識」「比較」「順序」「時」「お金」の10の基礎概念です。これらは、いわば学習の土台。この土台がきちんと築かれてはじめて、発展的な知恵や知識の組み立てが可能になります。
七田式の(選ぶ)知育玩具は、この基礎概念を身につける教材としても非常におすすめです。カラフルな色、異なる大きさ・形を見て、触って、比べることで、遊びながら楽しく基礎概念が身につきます。
また、プリント学習でつまずいたときのサポート教材としてもおすすめです。プリント上では難してくても、実物を使って問題を見直せば、理解が深まり、スムーズに学習を進めることができます。
動物には「臨界期」というものがあります。動物は、それぞれの遺伝子を持って生まれてきます。しかし、刺激がなければ、それが正常に機能しなくなります。たとえば「言葉」の臨界期は、生後6ヶ月から12歳前後だといわれています。この時期に言葉の刺激をまったく受けずに過ごすと、その後、いくら必死に勉強しても、言葉の習得は大変難しくなります。脳は3歳までに爆発的に成長し、6歳までの教育が非常に重要であることがわかります。
学習習慣は、大人になってから身につけようと思っても、簡単に身につくものではありません。そして、学力や学習習慣を身につけるためには、学校や塾ではなく、家庭の学習が重要であることもわかっています。子供は、もともと学ぶことが大好き。楽しければ、子供はそれを学習と捉えず、遊びの一つとして捉えます。つまり、この時期に、適切な働きかけを行うことで、楽しみながら自ら机に向かい、学ぶ姿勢を身につけることができるのです。
繰り返し聞き流し、フレーズを口ずさむようになったら、暗唱にトライしてみましょう。単純なかけ流しだけで終えず、何度も読み、聞き、唱えることを繰り返すことで、右脳が活性化され、記憶の回路が育ちます。日本の名作を暗唱することで、知識を定着させるだけでなく、完成を育て、表現力を高めるなどの効果が得られます。
暗唱は、右脳の記憶回路を刺激して、脳の質を高めます。さらには、無心で繰り返すことで、情報が潜在意識に取り込まれるので、完全記憶を育てます。暗唱の目的は、有名な詩や俳句などを暗唱することではなく、毎日朗読することで、記憶の質を変えることにあります。何度も読み、聞き、唱えることを繰り返すうちに、いつの間にかスラスラと早いスピードで読めるようになります。すると、右脳の記憶の回路が開き、一度読めば覚えてしまうという能力が身につきます。また、暗唱教材で明文に触れることで、感性や表現力の幅が広がり、優れた文章を書くために必要なセンスも磨かれます。
OHAMAはベビーマッサージと右脳教育を組み合わせた子育て支援事業です。ヒューマニティー幼保学園に通ってなくても、0歳~就園前を中心に、どなたでもご参加できます。
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